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人が人を裁くとき自己矛盾を感じる瞬間

変化の多い時代を生きるあなたの未来創造アドバイザーの鎌田です。

福岡も先週末から急激に冷え込みました。
白い息とかじかむ手
手袋とマフラーが復活したのですが、みなさんいかがお過ごしですか?

さて、今日のお話は、
人が人を裁くときにおこる自己矛盾についてです。

皆さんには、自分はされたら嫌なのに、
相手には自分がされたら嫌なことをしていたということはありませんか?


私も気が付かない時に起こっていると思うし、相手も気が付かずにやってしまっている場合があり、その時に「反面教師」として、自分はどうかと振り返るきっかけになるときがあります。
そのタイミングで矛盾に気が付きやすい出来事が、「人が人を裁くとき」

今回、私が言いたい「裁く」ということは、日常茶飯事に起こっている“自分”が何かに対して善悪や良し悪しの出来事が道理にかなっているのか外れているか「理非を明らかにする」ことによって相手を嫌な気分にしていることがあるかもしれないということです。

たとえば、何かしら自分の思い通りにいかない出来事があったとき
自分のやり方を「あれが悪かった。原因はこれだ」「この教え方が良かった」と自分が自分を裁く場合
「親が悪い」「教え方がとても良い上司」など、自分の軸で他人を裁く場合ときの2パターン。

この感覚は、自分の考え方や受け止め方で主観的に偏っているため、どうしても矛盾点が出てしまいます。

私も人を育てる機会を多くもらい、それでご飯を食べています。
この時に、自分の考えや見解を話す際に気を付けていることは、私自身が持つ多くの失敗・成功事例や、客観的に見た統計などをお話ししたうえで、私の考えを交えてお伝えし、良否の判断や何かをする決断や行動は、必ず相手がどうするかを決めることが最善だとし、論点整理のお手伝いをすることに徹します。

しかし、私のように何らかの形で築き上げたデータを持っている方や勉強をされた方に矛盾を感じるのは、その考えがすべて正論であり、それが一般論だと言い切り、だから「良くない」「悪い」と裁くときなのです。

本来、人は所詮人で、どんなことをしていても決して神になれることはない。
それなのに、そういったデータを持っている方や勉強をされた方は、「こういう傾向があるから、ダメなんだ」「こういったタイプだから相性がいいんだ」と全ては自分がもっているデータが正しいといわんばかりに決めつけて裁いてしまうのです。

私が思うに、色々なデータや分析統計の何かを持っている人だとしたら、
その内容をもとに、提案をしたり、客観的な意見を述べたり、いくつかの方策を示したりすることで、主観的に偏った思考のまま一般的な考えと固定している認知に対して、疑問を投げかけ、今までとは何等かの違った行動を広げるきっかけを提供することなのではないかなと考えています。

もう少し身近なお話でいえば、
男のくせに簡単に泣くな、女はすぐ泣くから仕事にならないと裁いてしまえば、相手はジェンダーハラスメントを受けている。
なんなんの血液型はこういった傾向を持っているから、近寄りたくないし、ひどい目にあったという裁きをするなら、相手はブラッドハラスメントをされていると感じるかも???


こんな出来事に私が遭遇したら、
自分の杓子定規ですべてそうだと決めつけないで欲しい。私の何がわかるんだ?何を言っても無駄と悲しくなってしまうことでしょう。
または、関係に距離を置いてしまうかもしれません。

このブログを読んでいる皆さんが、相手に決めつけられた考え方や発言などの出来事に遭遇したら、何を感じ、どういった気持になり、どんな行動をおこしますか?
自分もそういった考え方や行動をしていませんか??

やはり、人が人を裁くとき、自分の考えを正当化して、自分を守るように話しをするけれど、自分の考え方や主張が優先になり、相手がそうだと決めつける瞬間に、自分がされたら嫌なのに、他人にはやってしまうという矛盾が生まれる時も多いのかなと思います。

取り返しがつく矛盾であれば何とかして修正はできるけれど、そうでない場合は、死ぬまで自分が十字架を背負う羽目になってしまうことだってあるのかもしれないと、たまに思う時があります。

自分と相手は違う
たとえ自分が好きなことだって、相手が好きになるとは限らない。
たとえ自分が嫌にならないことだって、相手が嫌にならないとは限らない。


そんな違いがあるからこそ、
人間は、人を育てる時に教えながら、自らも学び、
教わりながら、自分を育てられる


皆さんは、他人と自分の違いにしっかりと気が付いていますか?

 
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