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食品偽装は、誰の責任だろうか

最近、ホテルやレストランで、「食材偽装」が発覚している。
大騒ぎしているけれど、今に始まったことではないと私は思う。

美食家が、味が分からないのかという話も上がっているけれど、一流の料理人はどんな食材を使っても、どんな場所でも美味しいものが作れるのであれば、必ず美味しいので食材の味がどうとか言わないでもいいと感じる。
一流ホテルの一流シェフの味を日々堪能しているか、時々利用していても自分が美味しいと思えば、なんでも美味しく感じる。
ソムリエがいるのであれば、ワインとあう食事を提供してくれるので、ひと時に酔いしれ、格段に美味しさを味わえる。

食材偽装の事に関していえば、
依然、養豚場の経営者から、「黒豚はとてもデリケートで、あまりたくさん育てることができない。出荷する頭数も少ないので、値段も高く、スーパーで売っている値段では採算がとれないのねぇ、本当のところ、何を扱っているんだろうね。」と口を濁して教えてくれた。
これは、お肉だけに限らない。

農園を経営している主人が、「無農薬有機栽培の野菜を農家が作らないのは、消費者が買わないからだ。」と力を込めて言っていた。
無農薬有機栽培は、消毒をしないし、有機肥料で育てるから、量産するには、その手間は限りなく大きく、値段も高くなる。
消費者は、見栄えがいいもので、小ぶりな商品を買うので、高いお金を出してまで、スーパーで売っている商品と比較すると見劣りするものは買わない。
また、見栄えが良く、きれいであっても、消費者は安い方を買う。
そして希望する商品が買えなければ、品ぞろえが悪いと言う事もある。
だから、農家は生きるために消費者の要望に合わせて、技術革新している結果だったり、小売業者も儲けが必要なので、安く手に入るものを仕入れるのだと話す。

旬の時期の旬の食材、量産できるのか否か、その時期と外れているものだったり、手に入りにくいと分かっていれば、変だなぁと疑問に思う。

これは、旬の時期のものなのか、完熟時期はいつなのか。
土から掘るのか、木になっているのか、海からとれるのか、知らない、わからない今の日本では、また論点に戻らないとまずいことだって多くあるのじゃないだろうか。
テレビや映像でいくら見せたって、リアルに勝るものは何一つない。

旬の時期の完熟した食材や土からとれている野菜なのか、野菜工場の野菜の味かもわからない、本物の味を忠実に再現したインスタントを利用する多くの現代人。

鯛の漬けをご飯の上に盛り、お茶をかけて食べると、永谷園のお茶漬けの味がするという。
美味しいかどうかも分からないものを、当月のお勧め月間だからとメニューで勧めるホールスタッフ
会社のセールスポイントを鵜呑みにして、実際使ったこともない商品をお客に売る従業員
家で家事もしたことがないスタッフが、台所のリフォームや改築をする営業
化粧品を使ったことがない男性が、女性のニーズだと言って女性ものの化粧品を開発する

上げれば限りがない。

こういったことだって、問題にしないのか?と思わないほうが、私には深く深く疑問に思う。

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