トップ  > 思い色々  > 空気を読むということ
これまで30年以上にわたり、
5万人を超える人財育成を通じて、業務改善と組織変革に取り組んできました。
業績向上、個性を生かした社会人基礎力の強化、再販顧客につながる対応力強化のご提案をいたします。

空気を読むということ

空気を読む子が増えた気がする。

それは、顔色をうかがう事とは少し異なり、相手を不快な思いにさせないもののよう。
また、顔や態度に出なく、表面上の切り替えが早いのもこの世代。

しかし、この空気を読むという行動に出ることに慣れている方々は、
反対に「言わなくても気が付いてよね。分かってよね」という気持ちが強い。
その集団の中で育って来ると、社会に出た時には、言わなくても分かってという事は全く通用しないので、混乱する傾向にある。
そして、電話の取次ぎが不得手な子も格段に増える

ここ、4・5年で、どんどん強くなっているように思える
時代背景を考えれば、それは当然と言えば当然なのだけれど、大人は気が付かないし、教えたつもりになっている。

来年度の卒業生は、もっと強烈に、空気を読んで世渡りしてきた子たちなので、職員研修に、今まで実施していた詰め込み型の机上研修は、もはや全く無意味でしかない。

ちょうど1990年前の世代は、白黒はっきりとしていたい傾向が強かった年代なので、1990年以降の世代とコミュニケーションの分厚い壁ができてしまい、ますます新人は委縮してしまう。

また、社員研修を実施する企業の対策に様々な教育を取り入れるようになってはいるが、反対に業績不振によって研修を実施できない企業においては、少なからず心を病んでしまうか、早く見限り転職をする可能性が極めて高い。
定着も良くなく1年以内になんらかの形で出ている。
また、詰め込み型の教育も同じ結果になっている。

6年前にトレーナーズトレーナーをしていたコールセンターでは、実施していた教育は、まさに1週間詰め込み型。
現場に配属され1か月目で大体、モチベーションが下がり、電話の受け答えはおろか、発信もできなくなる。

定着率も、3か月19%と格段に悪く、半年後にはいなくなってしまうものだった。できるだけ、職場の雰囲気を変えられるように、リラックスできる環境を地道に整え、アフター教育として研修が終わった後のスタッフに接することや話を聴く機会をもうけたり、先手を打つように研修スケジュールを入れていた時期は、半年間の定着を47%にまで上げる事が出来た。

しかし、組織や管理職が変わるとやり方も変わるので、スタッフが納得できない方針は、すぐさま不安や不満に変わるので、必ずと言っていいほど従業員の定着に顕著に表れる。そして、また採用と育成に手を要し、業績に響いてしまう負の連鎖に陥る。

人の流れが変わるのは、政治の取り組みや時代背景でビジネススタイルが変わるから、すごく当たり前のこと。
決して、今どきの世代が悪いわけでなく、そういった世界に変えた大人の責任でしかないので、企業が尻拭いしなければならなくなるのも、想定できるものになる。

 

来年卒業予定者を採用し教育計画している企業は、四半期ごとに1回の研修を実施し、欲を言うなら、愚痴や不満を言える場を設け、そこに親子に近いくらいの年齢が離れたカウンセリング専門の方と手を組むことを心からお勧めする。



ツイッターツイッターのアカウントは@kamatachiho

フェイスブックは、 http://www.facebook.com/kamatachiho


info@chihos.jp

~~ 関連情報一覧 ~~