カウンセリングをする時に、必ずと言っていいほど、
嫌いな自分が原因で、悩んでいたり、仕事を辞めたり、迷っていたり、自身がないことが多い。
色にたとえると、白いキャンバスの上にある小さな黒い点でしか過ぎない。でも、本人の感じ方で、黒い点は自分を押し潰すほどの巨大な隕石のようになっていたりする。
それは、心の傷ともいえる。
その心の傷の一つに、「絶対に許せない」という気持ちがある。
この「絶対に許せない」という気持ちを持ち続け、思い出す限り、その人はせっかく癒えた傷を自ら深々とえぐり傷をつけ続け、常に心を痛めつけて生きるという事に全く気が付いていない。
心の傷がいえる一番の方法がある。
それは許すということ。
でも、本当に傷がいえるためには、許すのは相手ではなく、相手から受けた心の傷を引きずり続ける自分の心を許すということであり、止まった時間とエンドレスに起こり続ける終わりのない呪縛から解き放たれることをいう。
そうすることで、自分の心の傷は自分の気持ちとやっと重なり、人として大きく一つの成長を成し遂げることになる。
誤解しないでほしいのは、相手が謝罪した時は、自分がおかした罪を償うために謝るのだから、相手自身が罪悪感という呪縛から解き放たれたいだけ。
だからこそ、許すという真の意味は、傷ついた心を引きずるのを辞めて、自分の心の呪縛を解くためのもの。
あなたは、自分の心の呪縛に気が付いていますか?
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