色々と企業の悩みを聞いていると、せっかくお金を払って受けてもらった研修の効果が発揮されることはゼロに等しいと聞く。
そりゃー、当然っちゃいえば当然。
理由は簡単。
研修の内容は、あくまで理想論だから。
6年ほど前、私は、センターの新人教育担当だった。
当時のセンターの管理はずさんで、その勤めていたセンターがコンプライアンス違法していることと、その危険性をマネージャーに提言し、マネージャーから煙たがられている存在だった。
その1年後、他の支店で労基の是正勧告が通達されたところがあり、全支店一斉に労働基準の研修を受けた時がある。
管理職は、自分たちの指導は、労働基準違反しているという事を全員が理解し、私の危惧していた事が正しかったと口ぐちに認めてもらえた。
そして、主任クラスの管理職の一人が、センター長に、うちのセンター思いっきり、違法なんですねぇ?どう変えていきましょうか?と聞いたとき、マネージャーは、あの話は別部署の話だからうちは関係ないよ。と言う一言で終了してしまった。
結局、研修をおこない、違法と気が付いたところは、2年以上も改善されることはなく、東京から来たお偉いさんからの指導と改善命令で、職場環境が改善されることになった。
私は、何故か本社幹部から支社へ呼び出され、センターのコンプライアンス管理と教育を一任されることになった事を思い出す。
こういった事例を考えると、従業員の研修は、受ける側は受講しなさいと言われたから、仕方なく受けただけに終わる。
また、問題点を知っている子は、研修内容を持ち帰ろうと一生懸命になり、職場長に報告するわけだけど、上長が聞く耳を持たない。部下が学んだ芽を潰しているのは、研修を受けてこいと言っている上長以外の上長が潰している事が大半を占める。
こうやって、研修効果がゼロになっていくのです。
コンプライアンスを守っていたら、経営は成り立たない&うちは小さな会社だから会社存続のために、法律違反でも何でもやると言う社長いる。
その気持ちはわからないでもないけれど、法律違反は法律違反。
一度違反をしたら、罰金だけでは済まないことも理解してほしいと思う。
お金を使って、学んでもらったことを、職場内で実践し活かしてもらうには、管理職層の意識改革と職場環境の改善が先決だと、わかってほしいなぁと思うツイッターのアカウントは@kamatachiho