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ゲシュタルト療法

ごきげんよう
変化の多い時代を生きるあなたの未来創造アドバイザーの鎌田です

今日の福岡は、髪の毛を抜けていく風は冷たいけれど、日差しだけは暑いくらい。
おまけに、少し色づいた山が、とても近くに見える。
目が痛くないのに、あまりにもクリアに近くに見えすぎて、目が痛くなるような気分になります。
こんな日の私の心境は、経費を考えて思い切って廃車にした車やバイクが無性に恋しくなります。

さて、先週の土曜日は、ゲシュタルト療法の2回目の実地研修に行ってきました。

~ゲシュタルト療法とは~
ユダヤ人の精神科医、フレデリック・パールズとその妻のローラにより、ゲシュタルト心理学、実存主義思想などを手がかりにはじめられたものです。
「ゲシュタルト」(Gestalt)とは、ドイツ語で「かたち」「形象」をいう言葉を表します。

下記の絵は見たことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?
このイラストに共通するのは、全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われ、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象を体感できるイラストです。
下記のようなイラストのように幾何学図形、文字、顔など、視覚的なものがよく知られるのですが、聴覚や皮膚感覚においても生じうることを体得するセラピーになります。

さて、皆さんには、二つの絵は、どのように見えますか?

正解は、左の絵は、「盃」と「向き合った人の顔」
右の絵は、「若い女性の後姿」と「うつむく老婆」です。

左側の絵を例にとって見方をお伝えすると、
白い部分に注目すると「盃」が見え、
黒い部分に注目すると「向き合った顔」が見えます。

右の絵も同様に、白い部分と黒い部分に注目してみてください。
きっと、「ああ~~~本当だ!!」と気づかれると思います。

形に見える領域を「図」、その背景となって見えるのを「地」といい、
「盃」を「図」とする時、「向き合った顔」である「地」の部分は見えません。
しかし、全体像としてはそのどちらでもあり得るのです。
こういった構図の見方によって一瞬違和感をもつような現象を、ゲシュタルト崩壊といいます♪

さて、このゲシュタルト療法では、
心理学や哲学の手法を広く取り入れられていて、精神と身体の完全統一という考え方に基づいた療法なので、
「今・ここ」で、「いかに」・話しているか、「なにを」・話しているかを問題にします。
それを気づき、体験すること、そこから全身で感じた気づきから覚醒を目指し、そこで自分自身が縛り上げている自分の何かから、自分自身で自分の自由を取り戻すことを目的とするものになります。

実地研修も順を追って学びます。
◆第一回目
自分の内面に向合う
「今・ここ」を体感しながら、自分の感情に向合い何故そう感じるのか、何故そう思うのか?と自問自答する実践と訓練。
単純に、「私はこう思います」という事柄に対して「それは何故ですか?」と相手に応えてもらうことでの感情の戸惑いや混乱に対して自分の気持ちに向き合うことでした。

◆第二回目
エンプティチェアー
問題と捉えている人や出来事を椅子に例えて、その位置関係を視覚化し、その椅子に座った時にその立場で考えることで、頭の整理をしていく療法です。

また、深刻な会話の中で、笑う瞬間がクライエントに見られたとき、「どうして、そこで笑顔が出たのですか?」と「今・ここ」に向合う投げかけをして見ながら、客観的に思考を整理していくという流れも出てきます。

カウンセリング療法もお話の中から、ご自身が語りながら、カウンセラーの質問に対して答えようとすることで、「どうして?」「なぜ、そう思ったんだろう」と自問自答の後に、気づきを得ながら、少しづつ自分で自分の考えに縛られている自分から、徐々に本来の自分を取り戻していく働きがあります。

カウンセリングとの違いは、最初の流れが過去にフォーカスすることなのか、
「今・ここ」の自分は、どんな考えを持っている自分なのか?ということを意識するか。
ちなみに、未来に対して意識するものはコーチングだろうなぁと考えています。

12月でゲシュタルト療法の実地研修はおしまいになります。

私は、ここまで数年をかけて、過去・現在・未来へのアプローチ、認知の歪みに対してのアプローチの仕方などの内観やフォーカシングをするための療法を一通り実践勉強をしてきました。
でも、まだまだ仕事をする上で必要なことは多い。
仕事の傍らで心理面の深さは計り知れず、その学びを深めることは山積しています。

今月の末は、世界保健機関(WHO)で採択されたICD-10という疾病及び関連保健問題の国際統計分類・第10版をもとに精神および行動の障害について「佐世保女子高生事件」の学習会に参加します。

産業カウンセラーの立場としてだけではなく、人材を育成のコンサルや社員研修・職業訓練等を請け負う側としては、このサイコパスのような精神行動の障害は切っても切り離せないものでもあるので、時間を合わせていこうと思います。

今日の最後は
ゲシュタルト療法の際にパールズが好んで読み上げた詩を載せてお別れです。

私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。
私はあなたの期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
そしてあなたも、私の期待に応えて行動するためにこの世に在るのではない。
もしも縁があって、私たちが出会えたのならそれは素晴らしいこと。
出会えなくても、それもまた素晴らしいこと。

 

この最後の詩を読まれて、皆さんは何を感じましたか?

それでは、今日も皆さんにとって良い一日でありますように。

ごきげんようさようなら。

 

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