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(心的)外傷後成長 Posttraumatic growth(ポスト・トラウマティック・グロース)の力

ごきげんよう。
変化の多い時代を生きるあなたの未来創造アドバイザーの鎌田です。

相次いで、自然災害による深刻な打撃を受けられた事情を見聞きする度に、
避けられない現実に直面されている方々のご心痛はいかばかりかと思うと、
深い心の傷を受入れ、自分の力を信じるPTGの働きを願ってやみません。

今日は、そんな働きをするPosttraumatic growthのお話を少し

少し話はそれますが、
皆さんはPTSDという言葉を聞いたことがありますか?
心的外傷後ストレス障害のことをPosttraumatic stress disorderをPTSDと略し、
東日本大震災の後からニュースや新聞などでも、度々見かけるようになったので、
このブログを読まれている皆さんの中でも、知っている方も増えたのではないでしょうか?

(以下、Posttraumatic growthをPTG、Posttraumatic stress disorderをPTSD表記します)

東日本大震災以降から紙面などで頻繁に見かけるようになったPTSDは、心的外傷後ストレス障害のこと。
命の安全が脅かすような出来事などから、強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活に支障をもたらすストレス障害を指します。

今日の話の主役、
Posttraumatic growth(ポスト・トラウマティック・グロース)はPTGと略し、
PTSDとは逆の働きをする(心的)外傷後成長のことです。


…人には、大きな心の傷(トラウマ)になるような、衝撃的な出来事の後で、
精神的に不安定になり、恐怖から外出ができなくなったりする方もいれば、

反対に驚くほどの精神的な力強さで、大きく人間的に成長し、
自分の生きる意義や目的を見つけご活躍される方も多くいます。、
この違いは何故でしょうか?

それは、受け止め方や捉え方である、「観念」の違いからかもしれません。

人は自分の命の灯火が消える間に、
他人がどう思おうと関係無く、
どこかで一度は、その人の持つ自己耐性の許容範囲を遥かに超えるような、
とても辛くて、耐えがたい、想定していない出来事がやってきます。
その出来事と一緒にもれなくついてくるものが、自分の心との闘い。
理想と現実との乖離が大きければ大きいほどのもがき苦しみです。

この出来事をきっかけに、物の捉え方や受け止め方から、
PTSDに近づくのか、PTGに近づくのか、結果が二極化していき、
PTGは、そんな「夢なら覚めてほしい」と願い、逃げ出したくなる現実を受入れ、
自分の力量を認め、健全に諦めながらも、自分にとっての良い方向を見出し、
何かしらの心理面の成長につながる様な、気持ちの切り替えなど多くの変化をもたらします。

しかし、私もそうでしたが、どんなに願っても、変わってほしくても、現実は変えられませんでした。

そうなんです。
このPTGに変革することは、そんなに容易なことでは無いのです。
自分の考え方やストレス耐性にだって、ひと山越え、ふた山越え。
時間の力を借りながら、多方面の視点から情報を得て、冷静かつ客観的になり、
自己理解を深めた後に、自己納得をすることで初めて
「この経緯はPTGだった」んだと言えるような気がします。

最初から、PTGを意識してやったわけではなく、今だから言えるお話です。

今の私に言えることは、
絶望的な出来事を体験し、深く傷ついた悲しみの向こう側には、

「この出来事は、私の人生にとって意味のある出来事だった」
と思える日が必ずやってくる瞬間があると言うこと

だからこそ、深く傷ついた悲しみの向こう側に行くまでは、思いっきり泣いください。

現実を受入れ、心の痛みを忘れられ、そしてその忘れることの幸せを感じるまでは、
周りの力や時間の力を借りることだっていいのです。

真っ暗なトンネルの先には、必ず出口がある。
トンネルが暗ければ暗いほど、一筋の光はとても眩しく明るいもの。

トンネルの出口の向こう側にある、
明るい未来と広がる世界を信じて歩き続けることは、
自分の人生にとっては、大きな意味があり、決して避けてはいけない現実なのかもしれません。

人間には長い短いはあるけれど、平等に現在過去未来があり、秋の夕日の向こう側は、また太陽が昇ります。

今日も皆さんにとって良い一日でありますように。

ごきげんよう、さようなら。


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