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2027年4月から何が変わる?
知っておきたい、身分証と個人情報の話

ネットで何かを申し込んだとき、こんな経験はありませんか?

「本人確認のため、運転免許証を撮影して送ってください」

スマホでパシャッ。送信。はい、終了!

わざわざ出かけなくてもいいし、窓口で順番を待つ必要もありません。
便利な時代です。

ただし、
スマホのカメラを起動したら、
部屋の散らかり具合まで画面に映り込んでしまった……なんてこともあります。

本人確認をする前に、背景の片づけが始まる。現代ならではの寄り道。

さて、そんな身近な本人確認の方法が、2027年4月1日から変わります。

「えっ、免許証の写真を送るだけじゃダメなの?」

そうなんです。

これまで使われてきた、
本人確認書類の画像と顔写真を送信して照合する方法は廃止される予定。

なぜ変わるのでしょうか。

今回は、難しい法律の話をできるだけ日常の言葉に置き換えて見ていきます。


そもそも、なぜ身分証を確認するの?

たとえば、

あなたの名前や住所を誰かが勝手に使って
銀行口座を開いたり、
契約を結んだりしたらどうでしょう。

「そんなこと、あるの?」と思うかもしれません。

残念ながら、世の中には他人になりすます人がいます。

偽造した身分証を使ったり、他人の名前を利用したりして、犯罪に悪用するケースもあるのです。

そこで必要になるのが、本人確認。

つまり、「あなたは本当に、あなたですか?」を確かめる手続きです。

言葉にすると簡単ですが、これがなかなか大切。

たとえば、友人から「私、本人だよ!」とメッセージが来たとします。
いつもの名前で連絡が来たからといって、必ず本人とは限りません。

アカウントを乗っ取られている可能性だってあります。

名前が表示されていることと、本人であることは別の話。

身分証の画像も同じ。
見た目が本物らしくても、それだけで本物だと確かめられるとは限りません。

写真に「本物です」と書いてあっても、それは写真がそう言っているだけ。
写真に証言能力があるわけではありません。

そもそも、写真は一言もしゃべっていません。


2027年4月から、何が変わるの?

今回の変更で大切なのは、
本人確認の方法が変わるということです。

これまで、インターネット上で手続きをするときには、運転免許証などの画像を送り、自分の顔写真と照合してもらう方法が使われてきました。

ところが、画像だけでは、書類が偽造されていないかなどを十分に確認できない場合があります。

そこで、より確実に本人確認を行う方法が重視されるようになります。

主なポイントを見てみましょう。

1.ICチップの情報を読み取る

運転免許証などには、ICチップが搭載されているものがあります。

このICチップに記録された情報を読み取って、本人確認に利用する方法。
カードの表面に書かれた文字や写真を見るだけでなく、ICチップの情報も確認するわけです。

身分証を「見た目でチェック」するだけでなく、別の方法でも確かめるイメージ。

人を見るときだって、第一印象だけではわかりません。

「なんだか仕事ができそう!」と思った人が、パソコンの電源を入れるところから苦戦することだってあります。

……もちろん、逆もある。

見た目だけで判断しないほうがいいのは人も書類も同じ。

2.マイナンバーカードの電子証明書を利用する

マイナンバーカードに搭載された電子証明書を利用する方法もあります。

電子証明書とは、簡単にいうと、インターネット上で本人であることなどを確認するために使われる電子的な仕組みです。
オンラインでの手続きにも活用されています。

ただし、マイナンバーカードを持っていれば、どんな手続きでも何もしなくてよい、というわけではありません。

必要な操作や確認方法は、手続きによって異なります。

「カードを持っています。以上!」

で全部終われば楽なのですが、世の中はそこまで単純にはできていないようです。

3.スマホを使う方法も

本人確認では、スマートフォンを利用して必要な情報を提示する仕組みも関係してきます。

最近は、買い物も、予約も、申込みも、スマホでできることが増えました。

便利ですよね。

ただ、便利な機能が増えるたびに、覚えることも増えていきます。
パスワード、認証コード、アプリの更新、利用規約……。

スマホ一台で何でもできる時代になりましたが、ときどき「スマホを使うための作業だけで、ひと仕事終わった気がする」という日もあります。

それでも、本人確認の方法が変わっていくことは、知っておいて損はありません。


これって、私たちにも関係あるの?

「銀行や会社が対応する話でしょ? 私には関係ないのでは?」

そう思う人もいるかもしれません。

たしかに、今回の法律改正について、誰もが細かい内容を覚える必要はありません。
法律の名前を暗記しても、明日の夕飯のおかずが決まるわけではありませんしね。

でも、本人確認そのものは、私たちの生活に身近なもの。

たとえば、

  • 銀行口座を開くとき。
  • インターネットでサービスに申し込むとき。
  • 契約の手続きをするとき。

身分証の提示や本人確認を求められる場面は、これからもあります。

そのとき、今までと違う方法を案内されても、「何か変なことが起きた!」と慌てずに済みます。

また、もう一つ気をつけたいのが、身分証の画像や個人情報の取り扱いです。


身分証の写真、頼まれたらすぐ送っていい?

ここは、ぜひ覚えておきたいところ。

身分証には、名前や住所、生年月日、顔写真など、大切な情報が載っています。

つまり、個人情報の詰め合わせセットです。
おまけはありませんが、悪用されると困る情報はそろっています。

だからこそ、身分証の画像を送るときは、少しだけ慎重になりましょう。

  • 送信先は、本当に利用しようとしている会社やサービスか。
  • 公式のサイトやアプリから手続きしているか。
  • 何のために身分証が必要なのか、説明されているか。
  • 不審なメールやメッセージから、突然送信を求められていないか。

たとえば、知らない相手から「本人確認のため、免許証の写真を送ってください」と連絡が来たら、すぐに送らず、まず相手が本物かどうかを確認してください。

「本人確認」と書いてあれば安心、というわけではありません。

詐欺の連絡だって、堂々とした文章で送られてくることがあります。
文章が丁寧だからといって、相手まで誠実とは限りません。

メールの敬語が完璧でも詐欺は詐欺。

身分証を送る前に、いったん立ち止まる。
このひと手間が、自分の情報を守ることにつながります。


再就職後にも役立つ、ちょっとした心がけ

これから仕事を始める人にとっても、本人確認や個人情報の扱いは、知っておきたいことの一つ。

入社手続きでは、本人確認書類や住所などの情報を提出することがあります。
その際にも、何のために提出するのか、どこに提出するのかを確認し、会社から案内された正規の方法で手続きを進めることが大切。

もちろん、必要な書類を提出すること自体が悪いわけではありません。
大切なのは、何も考えずに個人情報を渡すのではなく、必要な手続きなのかを確認することです。

これは、特別なIT知識が必要な話ではありません。

「これ、どこに送ればいいんだろう?」
「この連絡、本当に会社から来たのかな?」
「よくわからないけれど、とりあえずクリックしておこう」

仕事でも日常生活でも、確認する習慣は自分を守る力になります。

わからないことを確認するのは、恥ずかしいことではありません。
むしろ、わからないまま進めて、あとから大騒ぎになるほうが大変です。

確認は地味。
地味ですが、意外と頼りになります。


まとめ:便利だからこそ、確認も大切に

2027年4月1日から、本人確認の方法が変わる予定です。

今回のポイントは、次の3つです。

  • これまで使われてきた、本人確認書類の画像と顔画像を送信する方法は廃止される予定。
  • ICチップの情報やマイナンバーカードの電子証明書などを利用する方法が重要になる。
  • 身分証や個人情報を送るときは、相手や手続きが正しいものかを確認する。

本人確認は、普段あまり意識しない手続きかもしれません。

でも、銀行口座を作るときも、サービスを申し込むときも、仕事を始めるときも、「本人であることを確認する」という仕組みは、私たちの生活を支えています。

便利なサービスが増えるのは、ありがたいことです。
ただし、「便利だけれど、確認するところは確認する」。

それくらいの距離感がちょうどいい。

そして最後に。

  • 身分証の写真を送るときは、送信先を確認すること。
  • スマホで何かを申し込むときは、怪しいリンクを開かないこと。
  • パスワードを忘れたら、思いつく数字を片っ端から入力する前に、落ち着いて確認すること。

……最後の項目は、本人確認とは少し違いますが、日々の平和には役立ちそうです。

※この記事は、本人確認に関する制度変更を一般向けに紹介するものです。
具体的な施行内容や対象となる手続きについては、最新の公的資料をご確認くださいませ。

 


 

 

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