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「自分には、アピールできるような経験がないんです」
再就職の相談をしていると、
そんな言葉を耳にすることがあります。
特別な資格を持っているわけでもない。
人に自慢できるような実績があるわけでもない。
履歴書に書けることを考えても、
以前の仕事で担当していた業務が思い浮かぶくらい。
そんなふうに感じてしまうことはありませんか?
#2.こんな経験も、次の仕事につながるかもしれません
#3.自分では普通だと思っていたことを、別の角度から見てみる
#4.自分の経験を、次の仕事にどうつなげる?
#5.まずは、自分の経験を書き出してみよう
#おわりに
とはいえ、その考え方はストップです。
これまで働いてきた中で、
毎日当たり前のようにやっていたことは、
本当に何の役にも立たないのでしょうか?
例えば、
忙しいときでも落ち着いて対応していたこと。
周りの人が困っていたら声をかけていたこと。
ミスがないように、何度も確認していたこと。
自分にとっては当たり前でも、
仕事を進めるうえで大切な力です。
今回は、
これまでの経験を振り返りながら、
次の仕事に活かせるヒントを探してみましょう。
1.「当たり前にやっていたこと」に、ヒントが隠れている
仕事の経験を振り返るとき、
私たちはつい、役職や資格、目に見える成果を思い浮かべがち。
「大きなプロジェクトに関わったこともない」
「特別な技術を持っているわけでもない」
そう考えると、
自分には何もないように感じてしまうかもしれません。
でも、仕事は特別な成果だけで成り立っているわけではありません。
- 毎日決められた時間に出勤する。
- 手順を守って作業する。
- 分からないことを確認する。
- 周囲と協力する。
こうした日々の積み重ねも、
仕事を続けていくために必要なことです。
例えば、以前の職場で商品の品出しを担当していたとします。
ただ商品を棚に並べていただけ、と思うかもしれません。
とはいえ、
商品の場所を覚えたり、
在庫を確認したり、
売れ行きに合わせて補充したり。
そんなことを色々と考えて行動していませんでしたか?
他にも、
お客様に商品の場所を尋ねられれば、
分かりやすく案内していたかもしれません。
そこには、商品管理、確認する力、人に説明する力など、
さまざまな経験が含まれています。
「何をしていたか」だけでなく、「どんなことに気を配っていたか」まで振り返ってみる。
それが、自分の経験を見つめ直す第一歩です。
2.こんな経験も、次の仕事につながるかもしれません
これまでの経験は、
必ずしも同じ職種でしか活かせないわけではありません。
職種が変わっても、役立つ力はあります。
例えば、こんな経験です。
お客様の話を聞いたり、質問に答えたり。
相手に合わせて説明したりしてきた経験はありませんか?
そうした経験は、
問い合わせ対応や営業事務など、
人とのやり取りがある仕事でも活かせる可能性があります。
人と接する仕事をしていたからこそ、
相手が何を知りたいのかを考えながら対応する力が身についているかもしれません。
製造、検品、清掃、品出しなど、決められた手順に沿って作業してきた経験はありませんか?
同じ作業でも、
正確さを保ったり、
作業の順番を工夫したり。
継続して行うことって簡単ではありません。
こうした経験は、
軽作業や商品管理など、
手順や正確さが求められる仕事を考える際のヒントになります。
職場で、
ほかの人が仕事を進めやすいように準備をしたり、
必要なものをそろえたり、
困っている人を手伝ったり
そんなことをやってませんでしたか?
そうした経験は、事務補助や受付、チームで進める仕事などにもつながるかもしれません。
自分が中心になって仕事を進めた経験だけでなく、
誰かを支えてきた経験にも目を向けてみましょう。
仕事以外の経験も、振り返る価値があります。
限られた時間で家事を済ませるために
段取りを考えたり、
家計を管理したり、
予定を調整したり。
もちろん、家庭での経験がそのまま職場での実務経験になるわけではありません。
それでも、計画を立てる、優先順位を考える、物事を整理するといった力に気づくきっかけにはなります。
自分がどんな工夫をしてきたのか、振り返ってみるとよいのでは?
3.自分では普通だと思っていたことを、別の角度から見てみる
自分の得意なことは、意外と自分では気づきにくいものです。
長く続けてきたことほど、できて当たり前だと思ってしまうからです。
例えば、こんなことはありませんか?
- 頼まれたことを忘れないよう、メモを取っていた
- 作業を始める前に、必要なものをそろえていた
- ミスがないか、最後にもう一度確認していた
- 忙しいときは、先にやるべきことを考えていた
- 周囲の人と声をかけ合いながら仕事を進めていた
どれも特別なことではないように感じるかもしれません。
でも、見方を変えると、
メモを取る習慣は情報を整理する工夫、
事前準備は段取りを考える力、
最後の確認は正確さを大切にする姿勢とも考えられます。
大切なのは、実際にしてきたことを、具体的な言葉にしてみることです。
履歴書や面接で「真面目に働いてきました」と伝えるだけでは、どんな働き方をしてきたのかが相手に伝わりにくい。
だからこそ、
「作業ミスを防ぐため、決められた手順を守り、最後に確認することを心がけてきました」
というように伝えることができれば、
自分が仕事で大切にしてきたことが具体的になります。
経験を増やすことだけが、
自分の強みを見つける方法ではありません。
今までの経験を、伝わる言葉に変えていくことが大切です。
4.自分の経験を、次の仕事にどうつなげる?
これまでの経験を振り返ったら、
次は求人情報と照らし合わせてみましょう。
例えば、以前の仕事で在庫管理をしていた人が、
事務職に興味を持ったとします。
仕事内容を見ると、データ入力や備品管理が含まれていました。
「事務職の経験はないから難しい」と考えることもできます。
一方で、在庫管理で数量を確認したり、
記録をつけたりしていた経験が活かせる部分もあるかもしれません。
もちろん、パソコン操作など、新たに覚える必要があることもあるでしょう。
それでも、
これまでの経験を土台にして考えれば、
仕事との接点が見つかることがあります。
求人を見るときは、次の三つを考えてみてください。
① 今までの経験で活かせそうなことは?
人との対応、確認作業、記録、準備、整理など、共通する部分を探してみます。
② 新しく覚える必要があることは?
必要な資格やパソコン操作、専門知識などを確認します。
③ 自分に合った働き方ができそう?
仕事内容だけでなく、勤務時間や通勤、職場環境なども確認します。
この三つを考えると、
経験がないという理由だけで候補から外すのではなく、
自分にできそうなことと、
これから身につけたいことを整理しやすくなります。
ただし、求人に必須の資格や経験がある場合は、その条件もきちんと確認しましょう。
これまでの経験を活かせる仕事を探すことと、
必要な条件を確認すること。
その両方が、自分に合う仕事を見つけるための手がかりになります。
5.まずは、自分の経験を書き出してみよう
「自分の経験を振り返ってみよう」と思っても、何から書けばよいのか分からないこともあるでしょう。
そんなときは、難しく考えず、次の三つを書き出してみてください。
これまで担当していた仕事
どんな業務をしていたか、どんな道具や機械を使っていたか、誰と関わっていたか。
仕事で気をつけていたこと
正確さ、スピード、周囲との連携、時間の管理など、意識していたこと。
人から頼まれたり、感謝されたりしたこと
「これをお願いできる?」「助かったよ」と言われた場面を思い出してみましょう。
すべてを完璧に書き出す必要はありません。
思い出せることから、少しずつで大丈夫。
書いてみると、「そういえば、こんなこともしていたな」と、新しい発見があるかも。
一人では思い出しにくいときは、
家族や以前の同僚、
再就職支援の支援員などに話してみるのも一つの方法です。
自分では普通だと思っていたことを、
周りの人が強みとして見てくれている場合もあります。
おわりに
これまでの経験を振り返るとき、
つい「自分には何が足りないのだろう」と考えてしまうことがあります。
もちろん、
新しい仕事に就くために、
これから身につける知識や技術もあるでしょう。
でも、そればかりに目を向ける必要はありません。
あなたがこれまで働いてきた時間の中にも、次の仕事につながるヒントがあるかもしれません。
毎日続けてきた作業。
周りの人と協力してきた経験。
仕事を進めるために工夫してきたこと。
自分では当たり前だと思っていたことも、
少し角度を変えて見てみると、新しい意味が見えてくることがあります。
まずは、これまでの自分がやってきたことを、
一つ思い出してみませんか?
それが次の仕事に直接つながるかどうかは、
調べてみなければ分からないかもしれません。
それでも、自分の経験を知ることは、
これからの仕事を選ぶうえで大切な手がかりになります。
新しい仕事を探すことは、
ゼロから自分を作り直すことではありません。
これまで積み重ねてきたものを、
新しい場所でどう活かすかを考えることでもあるのです。
あなたが歩んできた道の中に、
次の一歩につながるヒントがきっとあるはずです。
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