職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

「えっ、もう仕事が決まったの?」

知り合いからそんな話を聞いたとき、
素直に「おめでとう!」と言いたいのに、
心のどこかがざわざわ…。

自分のことも心配になるし、相手がうらやましく感じることもある。

「自分はまだ何も決まっていない」
「自分のやり方が間違っているのかな」
「このまま仕事が見つからなかったら、どうしよう……」

そんなふうに考えて、
気持ちが沈んでしまうことはありませんか?

再就職を目指していると、
周りの人の状況が気になることがあります。

特に、
同じように仕事を探している人の話を聞くと、
自分と比べずにはいられなくなることもあるでしょう。

でも、そんな気持ちになる自分を責めないこと。

今回は、
周りと比べて焦ってしまうときに、
少しだけ気持ちを楽にする考え方をご紹介します。


1.周りと比べてしまうのは、それだけ頑張っているから

仕事が決まった人の話を聞いて落ち込んでしまうと、
「こんなふうに思う自分は嫌だな」と感じるかもしれません。

相手のことを応援したい気持ちがあるのに、
自分の不安も大きくなってしまう。

そんな自分に、嫌気が差すこともあるでしょう。

でも、周りと比べてしまうのは、決して珍しいことではありません。

仕事を見つけたい。
早く安心したい。
これからの生活を安定させたい。

そう願っているからこそ、
ほかの人の状況が気になるのではないでしょうか。

だからこそ、
まずは「自分は今、それだけ不安なんだな」
と気づいてあげてください。

焦る気持ちを無理に消そうとしなくても大丈夫です。

「焦ってはいけない」と自分に言い聞かせるよりも、
「焦るくらい、今の自分にとって仕事探しが大切なんだ」と受け止めてみる。

それだけでも、自分への接し方が少し変わるかもしれません。


2.同じように仕事を探していても、状況は一人ひとり違う

同じ時期に仕事を探し始めた人でも、
すぐに仕事が決まる人もいれば、
時間がかかる人もいます。

希望する仕事内容や勤務時間、
通勤できる範囲、
これまでの経験、
生活の事情。

それぞれに違いがあるからです。

たとえば、ある人は以前の経験を活かせる求人を探しているかもしれません。
一方で、別の人は新しい職種に挑戦しようとしているかもしれません。

体調や家庭の事情に合わせて、働き方を慎重に考えている人もいるでしょう。

そう考えると、
仕事が決まるまでの時間だけを比べても、
どちらが順調なのかは簡単には判断できません。

それなのに、
私たちはつい、
目に見える結果だけを比べてしまいます。

「あの人は決まったのに、自分はまだ決まらない」

誰かの仕事が決まったことと、
自分の仕事探しがうまくいかないことは、
同じ意味ではありません。

周りの人の結果を、自分の評価に結びつけすぎないようにしてみましょう。


3.「まだ決まっていない」だけで、自分を否定しない

不採用が続いたり、
なかなか応募したい求人が見つからなかったりすると、
自分に自信が持てなくなることがあります。

「自分には働く力がないのかな」
「企業から必要とされていないのかな」

そんな考えが浮かんでくると、
次の応募にもためらいが生まれてしまいます。

けれど、
仕事がまだ決まっていないからといって、
あなたに価値がないわけではありません。

採用は、経験やスキルだけでなく、求人との相性や企業側の事情、募集のタイミングなど、さまざまな要素が関係します。

もちろん、
応募書類を見直したり、
面接の練習をしたりすることで改善できることもある。

でも、それは「自分がダメだから直さなければいけない」ということではありません。

より自分に合う仕事を見つけるために、
できることを少しずつ整えていくということです。

うまくいかないときこそ、
自分のすべてを否定するのではなく、
次にできることを一つ考えてみてください。

  • 履歴書の志望動機を見直す。
  • 求人を一つ調べる。
  • 支援員や相談できる人に話を聞いてもらう。

小さな行動でも、次につながる大切な一歩です。


4.ほかの人のペースではなく、自分の一歩に目を向ける

周りと比べて焦っているときは、
「自分はどれだけ遅れているのか」
ということばかり考えてしまいがち。

そんなときは、
比べる対象を少し変えてみませんか?

ほかの人と比べるのではなく、少し前の自分と比べてみるのです。

たとえば、こんなことはありませんか?

  • 以前より、自分が希望する働き方を説明できるようになった
  • 求人票を見て、自分に合う条件を考えられるようになった
  • 苦手だと思っていた応募書類に取り組めた
  • 不安なことを、一人で抱え込まずに相談できた
  • 今まで知らなかった仕事や職種を知ることができた

どれも、すぐに採用につながることではないかもしれません。
それでも、仕事探しを進めるうえで意味のある変化です。

仕事が決まることは、大きな目標の一つ。
でも、そこにたどり着くまでには、いくつもの準備や経験があります。

結果だけを見るのではなく、
そこに向かって自分が何をしてきたのかにも目を向けてみましょう。

昨日より少し分かったこと、今日できたこと。

それらを見つけることが、
自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。


5.つらいときは、周りの話から少し距離を置いてもいい

知り合いの就職活動の話や、
SNSで見かける仕事の報告。

目にするたびに気持ちが落ち込んでしまうなら、
少し距離を置いてもかまいません。

また、私に話してみてもいいでしょう。

誰かの成功を喜ぶことと、
いつでもその話を聞けることは別です。

今は自分のことで精いっぱいなら、
無理に詳しい話を聞かなくても大丈夫です。

「今は自分の仕事探しに集中したいから、少し落ち着いたらまた話を聞かせてね」

そんなふうに伝えてもいいですし、
話題を変えてもかまいません。

また、
仕事探しについて誰かに相談するときも、
自分と比べて落ち込んでしまう相手ではなく、
落ち着いて話を聞いてくれる人を選んでみましょう。

家族や友人、就労支援の支援員、ハローワークの相談窓口など、話せる相手は一人とは限りません。

自分の気持ちを守ることも、
仕事探しを続けていくために大切なことです。


おわりに

周りの人の再就職が決まると、
うれしい気持ちと焦る気持ちが入り混じることがあります。

そんなとき、
「人と比べてはいけない」
と無理に気持ちを抑え込む必要はありません。

焦ってしまう日があってもいい。
自信をなくしてしまう日があってもいい。

大切なのは、
周りの人の結果だけで、
自分のこれからを決めつけないことです。

仕事が決まるまでの時間も、
歩んできた道のりも、
一人ひとり違います。

今はまだ結果が見えていなくても、
考えたり、調べたり、相談したりしている時間は、決して無駄ではありません。

もし今日、周りと比べて落ち込んでしまったら、

「周りの人がどうか」ではなく、「自分は次に何をしてみようか」。を問いかける。

大きな一歩でなくても大丈夫。

自分のペースを大切にしながら、
できることを一つずつ進めていきましょう。

あなたの仕事探しは、
誰かと競争するためのものではありません。

あなた自身が、これからの働き方を見つけていくためのものなのです。


 

 

 

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