職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

再就職が決まった。
長かった活動が終わった。

「これで安心だ」

そう思うかもしれませんねぇ。

とはいえ、本当のスタートは入社した日から。

  • 新しい仕事。
  • 新しい人間関係。
  • 新しいルール。

これまでとは違う環境の中で、
また一から信頼を作っていくことになります。

そして、
再就職した人が最初に悩むことは、
仕事を覚えることだけではありません。

「どうやって、この場所に馴染んでいくか」

ということ。

特に、これまで長く仕事をしてきた人ほど、戸惑うことがあります。

経験がある。
仕事の進め方も分かっている。
これまで成果も出してきた。

だからこそ、

「もっとこうしたほうがいいのに」

と思う場面も出てきます。

でも、新しい職場では、

正しいことを言うことより、
まずその場所を理解することが大切な場合がある。


経験がある人ほど最初に戸惑う

中途採用では、
これまでの経験を期待されて入社。

会社側も、

「今までの経験を活かしてほしい」

と思っています。

だから、経験があることは強み。

ただ、一つ忘れてはいけないことがあります。

それは、

「経験があることと、
その会社のやり方を知っていることは別。」
ということです。

会社が変われば、

仕事の進め方が違う。
判断の基準が違う。
優先することが違う。

同じ業界でも、会社が変われば文化は変わる。

前の会社では当たり前だったことが、
今の会社では違う方法で進められていることも。

もちろん、改善できる部分はあるでしょう。
これまでの経験が役立つ場面もあります。

でも、最初から、

「前の会社ではこうだった」

という視点だけで見てしまうと、
新しい環境を理解する前に壁を作ってしまうことがあります。

これまで20年以上育成に関わってきたら見えてくる。
「あるある」の話題。


「前の会社では」は便利だけど、使い方が難しい

再就職先では、こんな場面があります。

「この作業、もっと効率よくできるのでは」
「以前の会社では、こうしていました」

経験がある人なら、
自然に出てくる考えですよねぇ。

そして、それ自体は悪いことではありません。
むしろ、改善する視点を持っていることは強みです。

ただ、伝える順番がある。

まず、その会社のやり方を知る。
なぜ、その方法になっているのかを理解する。

そのうえで、

「こういう方法もありますが、どうでしょうか」

と提案する。

同じ内容でも、
順番が変わるだけで受け取られ方は変わります。

経験を伝えることと、
自分のやり方を押し通すことは違うからです。


新しい職場では「信用貯金」を作る

再就職した直後は、

「自分の能力を早く認めてもらいたい」

という承認欲求が首をもたげがち。

でも、職場で大切なのは、

「あの人なら任せても大丈夫」

と関係性を深めていくこと。

そのために必要なのは、
特別なことではありません。

  • 挨拶をする。
  • 約束したことを守る。
  • 分からないことは素直に聞く。
  • 教えてもらったことを実践する。
  • 困ったときは相談する。

こうした小さな積み重ねが、信頼になります。

他にも。経験がある人ほど、

「こんなことを聞いたら恥ずかしい」

と思うことがあるようです。

でも、新しい職場では知らないことがあるのは当然。

分からないことを認めることは、
能力がないという意味ではありません。

むしろ、早く環境を理解するための力です。


年下の上司や同僚から学ぶということ

40代、50代で再就職すると、
以前とは違う立場になることがあります。

前の会社では、

後輩を教えていた。
部下を持っていた。
責任ある立場だった。

でも、新しい職場では、
年下の上司から仕事を教わることもあります。

ここで戸惑う人は少なくありません。

「自分のほうが年上なのに」
「これまで経験してきたのに」

そんな気持ちが出ることもあるでしょう。

でも、会社の中で大切なのは、年齢ではありません。

その場所での役割。

上司には上司の役割がある。
先輩には先輩の役割がある。
新人には新人の役割がある。
年齢ではなく、役割を見る。

それが、新しい環境で働くためには大切になります。

年下から教わることは、
自分の価値が下がることではありません。

単に、新しい場所で、
新しい知識を得ているだけですから。


再就職は、これまでの自分を捨てることではない

ここまで読むと、

「では、今までの経験は出さないほうがいいのか」

と思うかもしれません。

そうではありません。
これまで積み重ねてきた経験は、大きな財産です。

  • 仕事への考え方。
  • 問題への対応力。
  • 人との関わり方。
  • 責任を持って仕事をしてきた経験。

それらは、新しい職場でも必ず役立ちます。

ただ、
新しい場所では、
新しい関係を作る必要があります。

過去の経験を持ち込む。
でも、その場所に合わせて活かす。

このバランスが大切です。


もう一つだけ

再就職では、

「早く自分の力を認めてもらいたい」

と思うことがあります。

これまで頑張ってきた経験があるからこそ、
自分の価値を分かってほしいと思う。

でも、新しい職場で最初に必要なのは、

「何ができるかを証明すること」

だけではありません。

「この人と一緒に働きたい」

と思ってもらうことも必要。

経験がある人ほど、
最初の一歩では少しだけ謙虚になる。

新しい場所で、
もう一度信頼を積み上げるための準備です。

そして、
これまでの経験を持ったまま、
新しい環境で新しい関係を作っていくことです。

焦らなくていい。
最初から完璧に馴染まなくてもいい。

一つずつ仕事を覚える。
一つずつ人との信頼を作る。

その積み重ねが、
やがて「この場所で働いていける」という
自信につながっていくのだと思います。

 


 

 

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