職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

人は誰でも、

「分かってほしい」

と思う。

  • 自分の気持ち。
  • 自分の考え。
  • 自分がそうした理由。

できれば、誤解されたくない。
だから、分かってもらえないと、つい説明したくなる。

「そういう意味じゃない」
「本当はこういうことだった」
「そこは誤解しないでほしい」

でも、どこまで説明しても、分かってもらえないことがある。
そんなとき、私たちはどうすればいいのだろう。


分かってもらえないと、不安になる

誰かに誤解されたとき、

「違うのに」

と思う。

  • 自分ではちゃんと考えていた。
  • 悪意なんてなかった。
  • そんなつもりではなかった。

だから、

「ちゃんと説明すれば分かってもらえる」

と思う。

そして、もう一度説明する。
それでも伝わらない。
また説明する。

気づけば、

「分かってもらうこと」そのものが目的になっている。


説明すればするほど、話が大きくなることもある

不思議なことに、説明すればするほど誤解が深くなることがある。

最初は一言だったのに、

「なぜそう言ったのか」
「そのとき何を考えていたのか」
「これまでどういう関係だったのか」

と、どんどん説明することが増えていく。

本来なら、

「そういう意味ではありません」

で終わる話が、

「なぜそう受け取ったのか」
「なぜそう思ったのか」

という別の話になっていく。

そして、最後には、

何について説明していたのか分からなくなる。


人は、自分が見たいように見る

同じ言葉を聞いても、受け取り方は人によって違う。

  • 優しさだと思う人もいる。
  • 冷たさだと思う人もいる。
  • 心配してくれていると思う人もいる。
  • 干渉されていると思う人もいる。

こちらがどれだけ丁寧に説明しても、
相手の経験や価値観を通したとき、

自分の意図とは違うものとして伝わることがある。

これは、ある意味仕方がない。

人は、

相手の言葉そのものではなく、自分のフィルターを通して世界を見ている。


誤解されたくない、を手放す

もちろん、誤解されたら嫌だ。
できれば正しく理解してほしい。

でも、

「誰からも誤解されたくない」

と思った瞬間、人間関係は急に苦しくなる。

  • 自分が何を言ったか。
  • どう書いたか。
  • どんな表情をしたか。
  • どんな言葉を選んだか。
  • 相手がどう受け取ったか。

その一つひとつを気にするようになる。

でも、そこまでコントロールすることはできない。


分かってもらえないことと、自分が間違っていることは別

  • 誰かに誤解された。
  • 誰かに嫌われた。
  • 誰かに評価されなかった。

だからといって、

「自分が悪かった」

とは限らない。

もちろん、本当に自分に問題がある場合もある。
そのときは、素直に見直せばいい。

でも、

「相手がそう受け取った」ことと、
「自分が間違っていた」ことは同じではない。

ここを混同すると、
他人の評価に、自分の価値を預けることになる。


「分かってくれる人」は、全部説明しなくても分かる

長く付き合っていると、

全部を説明しなくても分かってくれる人がいる。

言葉が少なくても、
「そういうことね」
と受け取ってくれる。

逆に、どれだけ説明しても、
「でも、私はこう思う」
と受け取られることもある。

その違いは、
説明の上手さだけではない。

相手との関係や、
これまで積み重ねてきた信頼も関係している。

だから、
全員に分かってもらおうとしなくていい。


自分が分かっていればいい

  • 自分はなぜそうしたのか。
  • 何を大切にしているのか。
  • 何を考えていたのか。

それを自分自身が分かっていればいい。

もちろん、必要な相手には説明する。
誤解を解く努力もする。

でも、

「分かってもらえなかったら終わり」

にしない。

分かってもらえないことがあっても、

「私はこう考えていた」

という自分の軸まで失わなくていい。


すべての人に好かれなくていいのと同じ

「すべての人に好かれなくていい」

それと同じように、

「すべての人に分かってもらわなくていい」

のだと思う。

  • 自分を理解してくれる人もいる。
  • 理解してくれない人もいる。
  • 好きになってくれる人もいる。
  • そうではない人もいる。

それは、ある意味で自然なこと。

誰かの理解を得るために、自分を説明し続ける必要はない。


「分かってもらう」を手放すと心が楽になる

「どうして分かってくれないんだろう」

そう思うと、相手に意識が向く。

でも、

「分かってもらえなくてもいい」

と思った瞬間、自分に意識が戻ってくる。

何を言われても、

「私は私を分かっている」

と思える。

それだけで、ずいぶん楽になる。


まとめ

人は、分かってほしい。
誤解されたくない。

できれば、自分のことを正しく見てほしい。

それは自然な気持ち。

でも、

分かってもらうことを、自分の人生の課題にしなくてもいい。

  • 説明する。
  • 伝える。
  • 誤解があれば訂正する。

そこまでは、自分にできること。

その先は、相手の領域。

  • 分かってもらえないこともある。
  • 誤解されることもある。

それでも、
自分が自分を分かっていればいい。

誰かに理解してもらうために生きるのではない。

自分が納得できる自分でいる。

「分かってもらう」を少し手放すと、
人間関係は、思っているよりずっと軽くなる。

 


 

 

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