職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

「上を目指したくないの?」

そう聞かれると、少し違和感を持つ人がいるかもしれない。

別に向上心がないわけではない。
仕事は嫌いじゃない。
もっとできるようになりたい気持ちもある。

・・・でも、昇進の話になると少し考える。

「その役職、本当に今より幸せになれるのかな?」と。


昇進すると、何が増えるのか

昇進すると、もちろん良いこともある。

給料が上がる。
裁量が増える。
できる仕事の幅が広がる。
周囲から認められる。

でも同時に、こういうものも増える。

  • 部下のフォロー
  • 人間関係の調整
  • トラブル対応
  • 上司と現場の板挟み
  • 常に判断する責任

つまり、「仕事ができる人になる」から、
「人の問題まで引き受ける人になる」への変化でもある。


問題は、責任と報酬のバランス

昇進を迷う理由として大きいのは、ここだと思う。

責任は増える。
求められることも増える。
時間や精神的な負担も増える。

でも、

「その分だけ報われるのか?」

という疑問が残る。

給料は少し増えた。
でも仕事量は大幅に増えた。

判断することは増えた。
でも自由な時間は減った。

そうなると、

「今のままのほうがいいのでは?」

と考えるのは自然なこと。


プレイヤーとして優秀な人ほど悩む

仕事ができる人ほど、
昇進に向いていないという話ではない。

ただ、プレイヤーとして成果を出すことと、管理職として成果を出すことは別の能力。

自分で考えて動く。
自分の技術で結果を出す。

そういう働き方が好きな人にとって、
人を管理する仕事が必ずしも魅力的とは限らない。


「出世したい」より「納得して働きたい」

昔は、「昇進=成功」という分かりやすい図があった。

でも今はさっぱり魅力に感じない。

大事なのは、

どこまで上がったか。
どんな肩書きがあるか。

ではなく、

その働き方を続けられるか。
自分の時間を大切にできるか。
納得して働けているか。

という部分も大きい。


昇進しない選択も、逃げではない

もちろん、挑戦したい人は挑戦すればいい。
管理職になって活躍する人もいる。

でも、

「昇進しない=成長していない」

ではない。

  • 専門性を磨く。
  • 後輩を育てる。
  • 担当分野で価値を出す。

それも立派なキャリアです。


ただ、選べる状態にはしておきたい

一方で、

「大変そうだから無理」

だけで最初から可能性を閉じるのも少しもったいない。

本当は、昇進できるけれど、自分で選ばない。

という状態が一番自由だと思う。

会社で働くってのは、人生の墓場ではない。
そもそも会社のために自分の命をささげるのだから、その価値を決めるのは自分自身。


まとめ

頑張っている女性ほど、昇進を迷うことがある。
それは、成長したくないからではない。

むしろ、

「増える責任に対して、自分が受け取るものは何なのか」

を冷静に見ているからだと思う。

キャリアは、上に行くことだけが正解ではない。

大切なのは、
どんな働き方なら、自分が長く力を出せるのか。

そこを考えて選ぶことだと思う。


 

 

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