職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

「仕事ができるね」
この言葉は、普通なら嬉しい言葉だと思う。

評価されている。
信頼されている。
期待されている。

悪い意味なんてない。

でも、長く聞いていると、
少しだけ違和感が出てくることがある。

「仕事ができる人」になった瞬間、
なぜか頼られることが増えていくから。


できる人には、仕事が集まる

仕事が早い。
気が利く。
周りを見て動ける。

そんな人がいると、職場は助かる。

だから自然と仕事が集まる。

「これお願いできる?」
「あなたなら分かると思って」
「ちょっと相談していい?」

最初は信頼されている感じがして嬉しい。
でも、少しずつ不思議なことが起こる。

気づいたら、自分だけ持っている荷物が増えている。


評価されることと、楽になることは別

キャリアの話では、

「評価される=幸せ」

みたいに語られることが多い。

でも実際には、そう単純ではない。

評価される。
期待される。
任される。

その全部が、同時に負担になることもある。

特に真面目な人ほど、

「期待されているなら応えたい」

と思ってしまう。


“できる女性”に求められがちなもの

仕事の成果だけなら、まだ分かりやすい。

でも、なぜか女性にはそれ以外の部分も期待されやすい。

  • 周りへの気遣い
  • 職場の空気づくり
  • 後輩のフォロー
  • 細かい調整
  • 人間関係のケア

もちろん、これらは大事な仕事。

ただ問題は、見えにくいこと。
数字には出にくい。
評価項目にも書かれていない。

でも、誰かがやらないと回らない。


「頼られる人」が断れなくなる理由

仕事ができる人ほど、断るタイミングを逃しやすい。

「忙しいです」

と言えばいいだけなのに、

  • 相手も困っているし
  • 自分ならできるし
  • 期待を裏切りたくないし

と考えてしまう。

そして気づく。
自分の予定表だけ、いつも余裕がない。
そして、忙しくていっぱい、いっぱいになっている。


頑張れる人ほど、限界が見えにくい

さらに難しいのは、周囲から見ると問題がなさそうに見えること。

ちゃんと仕事をしている。
結果も出している。
笑顔で対応している。

だから、

「大丈夫な人」

として扱われる。

そして、気が付くと本当に大丈夫かどうか本人にも分からない。
感覚麻痺に陥る。


「できる」を続けるには、力を抜く技術も必要

キャリアの初期では、
できることを増やすことが大切だったりする。

でも、ある時期から必要になるのは、

「全部やらないことを選ぶ力」

なのかもしれない。

  • 自分がやるべき仕事
  • 誰かに任せる仕事
  • やらなくてもいい仕事

を分けること。

これは手抜きではない。
長く働くための技術だと思う。


本当に強い人は、全部背負わない

仕事ができる人ほど、

「もっと頑張らなきゃ」

と思いやすい。

でも、長く活躍する人を見ると、
全部を完璧にやっているわけではない。

むしろ、
力を使う場所を選んでいる。


まとめ

「仕事ができる女性」と言われることは、もちろん嬉しい。

でも、その言葉の裏側に、

「もっと任せても大丈夫」

という恐ろしいほどの身勝手な期待が隠れていることもある。

だから大事なのは、
できる自分を証明し続けることではなく、
できる自分を守ること。


 

 

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