職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

女性のキャリアの話を見ていると、ある不思議な前提に気づくことがある。

それは、

「仕事も家庭も、どちらもちゃんとやるのが前提」

みたいな空気。

しかも厄介なのは、それが明言されないまま、当然のように語られることだと思う。


「全部できる時代です」という言葉の裏側

よく聞く言葉に、

「今は女性も全部できる時代です」

というものがある。

たしかに、制度も選択肢も昔より増えた。
でもこの言葉、少しだけ引っかかることがある。

それは「できる」と「やる前提」は別だということ。

できるようになったはずなのに、
気づくと「全部やるのが普通」という空気が残っている。


なぜか“足し算”で語られるキャリア

男性のキャリアの話は、
どちらかというと「軸」で語られることが多い。

  • 仕事に振る
  • 専門性で勝つ
  • 組織で上がる

一方で女性のキャリアは、
なぜか“足し算”になることがある。

  • 仕事も頑張る
  • 家のこともちゃんとする
  • さらに自分磨きもする
  • 余裕も持つ

気づくと、「全部盛り」が標準みたいになっている。
でも現実には、そんなに同時並行できる人は多くない。


「ちゃんとしている女性像」が強すぎる問題

もうひとつ大きいのが、「ちゃんとしていること」の期待値だと思う。

  • 仕事ができる
  • 気配りがある
  • 家庭も大事にする
  • 感情のコントロールができる
  • 周囲に迷惑をかけない

こういう“理想の完成形”みたいな像が、無意識に置かれがち。
しかもそれが「評価」や「印象」に直結しやすい。

だからこそ、どこかで無理が出ても「まあ仕方ないよね」とはなりにくい。


「どちらかを選ぶ」が、なぜか許されにくい空気

キャリアの選択肢としては、本来シンプルなはずだ。

  • 仕事を優先する
  • 家庭を優先する
  • バランスをとる
  • 一時的にどちらかに寄せる

でも実際には、「どれか一つに寄せる」ことに、少し説明が必要になる場面がある。

  • 仕事を優先 → 家庭を軽視している?
  • 家庭を優先 → キャリアを諦めた?
  • 両立 → どっちも中途半端?

どれを選んでも、どこかに“評価の目線”が残りやすい。


「全部やっている人」だけが見えてしまう錯覚

SNSや記事で目に入るのは、

  • 仕事もバリバリ
  • 家庭も円満
  • 自分時間も確保

みたいな“整っている人”の姿が多い。

でもこれは少しだけ錯覚で、
その裏にある調整や犠牲は、あまり見えない。

  • 調整している時期
  • うまくいっていない時期
  • 誰にも言っていない選択

そういう部分は、ほとんど表に出てこない。

だから「みんなできている」に見えてしまう。


たぶん問題は「期待が重なりやすい」

ここで大事なのは、誰かが悪いという話ではないということだと思う。

むしろ、

  • 仕事もできるようになった
  • 家庭の役割期待も残っている
  • 自己実現の圧もある

この3つが同時に乗ってしまいやすい状態になっている。

結果として、「全部やる前提」が自然に生まれてしまう。


でも現実は、そんなに一枚絵じゃない

実際のキャリアは、もう少し雑だと思う。

  • 時期によって優先順位は変わる
  • 余裕があるときも、ないときもある
  • ちゃんとやれない時期も普通にある

それなのに、ずっと「全部やる前提」で見られると、少しだけ息苦しくなる。


まとめ

女性のキャリアがしんどくなりやすい理由のひとつは、
「全部やる前提で語られやすいこと」
なのかもしれない。

でも現実には、
ずっと全部をやり続けられる人なんて、ほとんどいない。

だからこそ本当は、
“全部やるかどうか”ではなく、
“今どこに寄せるか”を、その都度決めていくものなのだと思う。

 


 

 

毎月第2土曜日の14:00~16:00
3000円のお茶会をしています。

  • 再就職の心配ごとを話したいとき
  • 将来やキャリアアップの話をしたいとき
  • なんでもいいから話したいとき
  • スキルアップしたいとき

そんな時は、気軽に小田部4丁目にお越しくださいませ。
※ 人数が5名~7名ほど集まるのでしたら、別日に設定も可能ですよ。

ご予約制で、産業カウンセリングや副業相談を承っています。
お問い合わせやご相談は、メールかお問合せフォームからワッショイ

 

 

© Chi-ho's studio
POWERED BY  COMLOG CLOUD
RSS2.0