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キャリアの話をしていると、よく出てくる言葉がある。
「結局は、頑張った人が報われる」
たしかに、そういう側面はあると思う。
でも現実の体感としては、この言葉、たまに少しだけ苦しくなることがある。
頑張り方って、そんなに単純じゃない
「頑張る」という言葉は便利だ。
でも、よく考えるとかなり曖昧だと思う。
- 長時間働くことなのか
- 成果を出すことなのか
- 我慢することなのか
- 評価されることなのか
人によって、全部違う「頑張り」が入っている。
なのに一括りにされると、少しだけ自分の現実がズレて見えることがある。
さらにややこしいのが、「報われる」のほう。
- 年収が上がること
- 評価されること
- やりたい仕事ができること
- 人間関係が楽になること
- ただ心が少し軽くなること
全部“報われ”なんだけど、方向が違う。
だから「報われた人」の話を聞いても、自分の基準とズレているとピンとこない。
うまくいってる人の話ほど、遠く感じる理由
SNSや記事で見る「成功体験」は、わかりやすい。
- これをやったら年収アップしました
- 転職したら人生変わりました
- スキルを磨いたら自由になれました
すごく綺麗にまとまっている。
でも、自分の毎日と比べると、どこか現実感が薄い。
たぶんそれは、途中の“しんどかった部分”があまり見えないからだと思う。
キャリアのしんどさって、「何もしていないとき」よりも、
むしろ「ちゃんと頑張っているとき」に来ることがある。
- 勉強している
- 仕事もそれなりにやっている
- ちゃんと考えている
それでも、目に見える変化がないとき。
あの感じは、少し静かに効いてくる。
少し時間が経つと、こういう思考が出てくる。
- 自分の努力の方向が違うのかな
- もっとちゃんとやるべきなのかな
- そもそも向いてないのかな
でも実際のところ、単純に「まだ途中」というだけのことも多い。
ただ、途中という状態は、外から見ると分かりにくい。
頑張りは、いつも同じ形じゃない
もうひとつ厄介なのは、「頑張りの形が変わること」だと思う。
昔うまくいったやり方が、そのまま通用するとは限らない。
- 若いときの努力の仕方
- 今の環境で求められる動き
- 自分の体力や余裕
全部少しずつ変わっていく。
でも「頑張れば報われる」という言葉は、その変化をあまり考慮しない。
たぶん問題は「報われる前提」にある
この言葉のしんどさは、
「頑張れば、いつか必ず報われる」という前提にある気がする。
でも現実はもう少し曖昧で、
- 報われることもある
- 形を変えて返ってくることもある
- しばらく何も変わらないこともある
どれも普通に起こる。
ここで少しだけ大事なのは、
「じゃあ頑張っても意味ないのか」という話ではないこと。
むしろ逆で、
頑張りそのものは、ちゃんと何かを変えていることが多い。
ただ、その変わり方が「分かりやすい成功」じゃないだけで。
まとめ
「頑張れば報われる」は、完全に間違いではない。
でも、いつも正しくもない。
だからこそ、この言葉に全部を預けてしまうと、少しだけ苦しくなることがある。
たぶん現実はもう少しゆっくりで、もう少し曖昧で、
その代わり、気づきにくい形で変わっていく。
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