職場の人間関係・メンタルケア・適材適所・離職対策
30年以上の多業種経験をもとに、個人と組織の「本来の力」を引き出します。

キャリアの話って、不思議と「正解がある感じ」で語られがちだと思う。

たとえば、こんな言葉。

  • いい会社に入れば安心
  • スキルを積めば安定する
  • 若いうちに転職したほうがいい
  • 副業すれば自由になれる
  • とりあえずITに行けば間違いない

どれもそれっぽいし、実際うまくいった人の話もあるから、余計に信じたくなる。

でも、ここに少しだけ違和感もある。

「それ、誰の人生の話だろう?」っていう違和感。


キャリアには“正解のテンプレ”が多すぎる

キャリアの情報って、気づくとテンプレだらけだ。

  • このルートが安全
  • この順番が効率的
  • この選択が正解

まるで人生に攻略本があるみたいに語られることがある。

でも実際は、そんなに綺麗に揃っていない。

同じ選択でも、人によって結果が違うし、同じ会社でも感じ方は違う。

それなのに「一般論」として語られると、ちょっと自分の感覚が置き去りになる。


「これやれば安心」に、少しだけ救われてしまう

正直なところ、「正解っぽい話」って安心する。

考えなくていいし、迷わなくていいから。

  • この資格があれば大丈夫
  • この業界なら安定
  • この働き方が今っぽい

こういう言葉は、ちゃんとした根拠があるかどうかとは別に、気持ちを軽くしてくれる。

だからこそ、完全には否定しづらい。

ただ、その安心感が強くなりすぎると、少しだけ視野が狭くなることもある。


スキルがあれば大丈夫、という空気

キャリアの話でよく出てくるのが、「スキル信仰」みたいなもの。

  • プログラミングを学べば安心
  • 英語ができればどこでも働ける
  • 資格を取れば評価される

どれも間違いではないけれど、「それさえあれば大丈夫」というニュアンスになると、少し現実とズレてくる。

同じスキルでも、

  • どこで使うか
  • 誰と働くか
  • どのタイミングか

で、意味が変わってしまうから。


転職すれば解決、にもならないことがある

もうひとつよく聞くのが、転職万能論。

  • 合わないなら辞めたほうがいい
  • 年収は転職で上げるもの
  • 環境を変えればうまくいく

これも一部は本当だと思う。
ただ、転職は「リセットボタン」ではない。

環境は変わっても、自分の感じ方や課題がそのまま残ることもあるし、むしろ別の形で出てくることもある。

だからこそ、うまくいく人と、そうでない人の差も大きい。


「正解」は最初から一つじゃない

ここまでくると少し身も蓋もない話になるけれど、
キャリアに「これが正解」という一本線は、そもそもないのだと思う。

あるのはむしろ、

  • しっくりくるかどうか
  • なんとなく消耗が少ないか
  • 少しずつ調整できるか

みたいな、かなり曖昧な基準だったりする。


だから迷うのは、むしろ自然なこと

キャリアに迷うのは、能力の問題じゃない。

正解がはっきりしていないものに対して、正解を探そうとすると、どうしても迷う。

逆に言えば、
「迷っている状態」が普通なのかもしれない。


まとめ

キャリアには、やたらと“正解っぽい話”が多い。
でもそれは、正解というより「安心できる物語」に近いのかもしれない。

その物語を参考にしつつも、少し距離をとりながら、自分の現実のほうを見ていく。

たぶんそれくらいの温度感が、一番現実的なんだと思う。


 

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