職場の“完璧主義さん”の話

 

ども職場にも、ひとりは必ずいるんです。
完璧主義で、めちゃくちゃ仕事が丁寧な人。

タスクは全部キレイに片づけるし、
締め切りより早く終わらせるし、
「念のため」の確認を3セットぐらいしてくる。

その努力は本当にすごい。

……ただ、給料は1ミリも上がらない。

毎日残業して疲れ果てているのに、
誰かが定時で帰ると「いいですねぇ……自由で……」と羨望のまなざし。

いや、帰ろう？
そのまなざしを一旦しまって、まず帰ろう？？？

さらに“完璧主義さん”は、生活が厳しいと言いながら、
生活を改善する行動は特にしない。

むしろ、

「うまくいってないところ探し」だけが超高速。

そして最後は決まってこう言う。

「いつかチャンスが来たら、私も何か挑戦したいんですよね」

……そのチャンス、
誰かが“迎えに来てくれるタイプ”のチャンスだと思ってる？

基本的にチャンスは迎えに来ません。

自由席です。
乗るかどうかは自分次第。

これまで５万人を超える人材育成をしていて気づいたのは、

完璧主義＝努力家ではあるけれど、
完璧主義＝行動が遅いということ。

そして行動が遅いと、次のようなことが起こります。

●「準備が整ってから」じゃないと始められない
→ だからずっと始まらない。

●失敗を極端に恐れる
→ チャレンジの機会を逃す。

●自分の中で条件が厳しすぎる
→ いつまでたっても“完璧な時期”が来ない。

その結果、努力してるのに人生が動かない人になってしまう。
 

チャンスって、
“タイミングが揃ったとき”に来るものじゃありません。

たいていの場合、

こんな感じ。

人生が動くのは、
完璧になってからじゃない。

動き出してから整っていく。

だからチャンスは、

「机の上で待ってたら届く荷物」みたいなものではないのです。

完璧主義の同僚を見ていて一番感じたのは、

「最初からうまくいくことなんて、ほぼ無い」

ということ。

人生が変わる人って、
完璧な準備なんてしてません。

とりあえずやってみる
失敗したら直す
やりながら整える

この“だいたいでやる勇気”のほうが、
完璧よりよっぽど強い。

もし今、
「いつかチャンスが来たら…」
と思っているなら、

その“いつか”は、あなたが歩き出した瞬間から始まります。

完璧じゃなくてもいいから、
まず一歩。

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