「朝作ってきたのよー」と、メグさんが手渡してくれたチョコシフォンケーキ。
前回はバナナケーキだった。
どちらも、シンプルで、それでいてほっこりする美味しさ。
お孫ちゃんにもよくおやつを作ってあげるそうで、
その手慣れたやさしさが、ケーキのふわふわに染み込んでいる気がする。
ケーキを食べながら、今は亡き祖母のことを思い出した。
祖母は、お団子やおはぎなど日本の伝統的なお菓子を作ってくれていた。
台所の湯気、手の動き、包むときの静かな集中。
一緒にお団子をコネて、話して、粉だらけになって。
あの頃の記憶が鮮明によみがえって懐かしくて。
メグさんのお菓子は、包み方まで丁寧で、
誰かに渡すことを前提にしているのが伝わってくる。
味だけじゃなく、包む気持ちまで含まれている。
めぐさんにとっては当たり前のことかもしれない。
でも、私にとっては、「それが贈り物というものなんだな」とジーンとした。
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