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映画『世界一キライなあなたに』が描いた尊厳死と、生きる選択

業務改善&組織変革
チホズ スタジオ(Chi-ho's studio)
産業カウンセラーの鎌田千穂です。

今日はエッセイ風に挑戦…。

 

映画『世界一キライなあなたに』が描いた尊厳死と、生きる選択

考えなかった話。
だからこそ、想像の世界にはない現実。

知った今、ようやく理解への入り口に立っている。

『世界一キライなあなたに』は、ロマンティックコメディとして紹介。

とはいえ、私にとってこの作品は、「軽やかさ」に包まれながら「人生の終わり方を選ぶ」という決断の物語だった。

そう、尊厳死というテーマが、主人公の選択とともに静かに語られていた。

スイスに、尊厳死を支援する施設があること。
年間登録者が増えていること。
その現実を、私は知らなかった。

関心がなかったわけではない。
ただ、認識していなかったのだ。

知らないままでは、考えることも、語ることもできなかった。
そのことに、映画を通してようやく気づいた。

興行収益が映画の価値を決める。
──それは産業として当然の流れかもしれない。

だから、メッセージ性のある作品ほど“売れるジャンル”に変換されていく。
この映画も「ロマンティックコメディ」の皮をかぶったように紹介されていた。

けれど、本質はそこではなく、“語られにくい問い”が奥に潜んでいる。
埋もれている映画は、思っていた以上に多いのだと思う。

産業カウンセラーとして、私は日々、人の選択に立ち会っている。
復職、離職、休職… どの選択にも迷いがあり、その人だけの背景がある。
だからこそ、「正しいかどうか」という評価を持ち込んではいけない。

感情の高まりに寄り添いながら、落ち着いた視点に導き、
なぜその選択を望んでいるのかを問い続ける。

問いの積み重ねは、やがてその人自身が自分の選択に尊厳を持てるようになるプロセスでもある。

私自身も、心を持つ人間である。
誰かの決断には、痛みも孤独も感じる。
けれど、産業カウンセラーとして関わるとき、私情が入りすぎてはその役割をまっとうできなくなる。

友人、親子、上司部下など、利害や感情が交錯する関係性であれば、
その役割を他の産業カウンセラーに委ねる。
それは、迷っている誰かの尊厳を守るための手放しでもあるのだと思う。

この映画を通して、私は自分の「知らなかったこと」に触れた。
知らないことに気づく。それは、決して恥ではない。
むしろ、理解への入り口であり、社会に目を向けるための第一歩になる。

これからも埋もれた問いに出会っていきたい。
そして、その問いに自分の言葉で触れていけるように、思考を深めていこうと思う。



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