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ある冬の日、私はふと地面に落ちていた片方だけの手袋を見て、童話「てぶくろ」を思い出しました。
落ちた手袋に、寒さをしのぐために次々と動物たちが入っていくのです。
この話は子供心に強烈な印象を残していまして。
(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…
「てぶくろ」という絵本の内容を読みながら感じることが一杯で。
思い出す記憶をたぐると以下のようになるのです。
最初に見つけたのは小さなねずみ。
ねずみは手袋の中にもぐり込み、「ここでくらすことにするわ」と言いました。
確かに、ねずみが暮らすにはちょうど良い大きさで、居心地も良さそう。
(*´∇`*)
かえるも手袋の中に入りたいと言います。
手袋の中にはねずみとかえるの二匹が仲良く暮らすことに。
・・・この時点で、カエル出現に疑問が湧く。
( ̄・ω・ ̄)
あっという間に三匹になり、この時点で物理的に厳しいと思うわけで。
(๑¯ ¯๑)
次にやってきたのはきつね。
そして、おおかみ、いのしし、最後はクマ。
・・・子ども心に「手袋には入らない」と真剣に考えたわけで。
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!!
そして物語はまさかの終わり方。
弾けた風船がパンと割れたような気分になる。
…えぇ…(๑ ́꒪ꈊ꒪)…えぇ…

この本はウクライナ民話から生まれた絵本『てぶくろ』といいます。
日本でも1965年に内田莉莎子さんの翻訳で発売された本。
ただの落とし物の手袋に。
「いれて」「どうぞ」の繰り返しで、どんどん増えていく動物。
新しい動物が登場するたびに
「ほんとに入るのかな?」
「ちょっと怖そうな動物といっしょに入るのって大丈夫?」と思うんですねぇ。
また、個性豊かな動物たち。
それぞれの動物の持つユーモラスな部分や緊張感さえ漂う迫力の存在感が伝わる。
この落ちている手袋をみた途端に蘇る物語。
まるで不可能を可能にしたブラックホール手袋のような、不思議で心に残る一冊です。
子どもだった当時の私。
手袋の大きさや物理的な不可能性について何度も母に尋ねました。
母は「お話だから良いの」と話は打ち切られる。
それでも納得できず、幼稚園の先生やシスター、神父様にまで尋ねたものです。
ですが、全員がお腹を抱えて笑うばかりでした。
大人って「ただわかったふりしているだけ何もわかってないんだ。」と子ども心に思ったんですよね。
挿絵を見て、どれほど手がでかいんだ。
落とし主は巨人か??と疑問いっぱい至極の一冊。
とはいえ、それもまた楽しい思い出です。

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